medium_4673039599ネイティブのハワイの人々の言葉に「オハナ(ohana)」というものがあって、これはいまは「家族」という意味で使われている。
語源は「ともに呼吸する人々」らしい。
ハワイに初めて欧米からのキリスト教の宣教師たちがやってきたとき、ネイティブ・ハワイアンは彼らを「バオレス(baoles)」と呼んだ。
これは「呼吸をしていない人々」という意味だ。
このエピソードを聞いて、私はハッと思った。
まさに我々現代人は、この「呼吸をしていない人々」なのではないか。



「していない」というのは大げさとしても、実際に多くの人が自分が呼吸をしていることを忘れているし、そのことに気づいていない。
いま、この瞬間、自分がどのような呼吸をしているのか。



ゆったりと深く落ち着いた呼吸をしているのか。
浅く落ち着きのないせわしない呼吸をしているのか。
なにかに驚いたり不安を感じて呼吸を止めたりしていないのか。
そのことに注意を向けている人はほとんどいない。



電車に乗ると多くの人がスマホの画面をのめりこむようにして見つめている。
その人たちを観察してみると、姿勢が前かがみに縮こまり、みぞおちのあたりはギュッと圧迫されている。
すなわち、横隔膜の上下動が圧迫され、浅い呼吸になっている。
呼吸が浅いため、酸素を取りいれようと肺は懸命に動き、早い呼吸を繰り返している。
浅くて早い呼吸は交感神経を昂進させ、体温を上昇させ、筋肉を緊張させ、血管を収縮させて血圧を上昇させ、鼓動を速め、消化器系を停止させ、おどおどと落ち着きのないマインドを作っている。



自分のその姿勢と呼吸に気づきさえすれば、それをやめることがいつでもできる。
姿勢を伸ばし、ゆっくりと深い呼吸法を試みる。
副交感神経が働きはじめ、身体と心は鎮静と回復モードにはいっていく。
集中力と持続力がもどってきて、さまざまなトラブルやストレスにも対処できるようになる。



これらのことは「自分の呼吸を思い出す」だけで実現できる。
さらに健康効果をあげたり、病気を予防するための呼吸法があるし、それを実践することによってマインドフルに生きることも可能になる。



音読療法ではこれらの呼吸法、マインドフルネスを得る方法、共感的にコミュニケートする方法などを身につけることができる。
ぜひとも多くの人に知ってもらいたいものだ。
なにより私自身がこれで人生が楽になり、またイキイキと毎日をすごせるようになったことを伝えたいと思っている。

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