2020年は音読療法協会にとって大きな意味をもつ年になりました。 ファウンダーの水城ゆうが亡くなったこと。そして彼が確立し残したものが受け継がれ、自律的に歩きだしたこと……。 4月から始めた「マインドフル練習帳」の練習会…
「ごめんなさい」の七変化(2)
承前。 したい、でもしたくない、というこのねじれは、感情と考えの対立と言ってもいいかもしれません。感情が指し示していたのは、つながりや思いやり、平和を大切にしたかったということ。考えは、正しさ(自分が正しい、自分を卑下す…
「ごめんなさい」の七変化(1)
「ごめんなさい、と言いたくない」 という人がいます。 「謝ると自分が悪いと認めることになる。自分が悪いと思っていないのなら絶対に言うべきではない」 「ここで謝っておけばこれ以上揉めずに済むだろうが、相手の要求に屈したこと…
小さな声で「ありがとう」
「ありがとう」 という言葉をなかなか言えない人がいる。 「感謝してるー?(笑)」 と聞かれると、 「当たり前だよ、感謝してるに決まってるじゃない」 と答えるけれど、自分から感謝の言葉を伝えることが、なかなかできないのだそ…
「だいじょうぶ」じゃない
ちいさな子が泣いているとき、つい「だいじょうぶだよ〜(もうすぐママ来るよ〜等)」と言ってしまいませんか。 わたしは自分を戒めているにもかかわらず、口癖的につい言ってしまって、「ごめん! だいじょうぶじゃないよね(だから泣…
「気づき」の前に
「気づく」というのはとても重要、というのはきっと「そんなの当然でしょ」ぐらいに知られていることだろう。 でも、「気づき」を受け取れないことは多い。多くは「恐れ」が邪魔をする。 * 気づきは、自分と対極にある人がもたらすこ…
やってみないとわからない
呼吸法や音読やマインドフルネスなどのエチュードやワークを「やってみましょう」とお誘いすると、こんな質問がでることがあります。 「うまく〜できないときは、どうすればいいんですか」 「それをしたら〜になりそうなんですが、どう…
無意識と無自覚
よく「無意識にやっちゃった」と言いますが、違うよね、と心のなかでツッコミ入れてます。 言うなら「無自覚」だろう、と。 本当に無意識につながることができたらすごいな……すばらしいかもしれない! (社会生活的に適合できるかど…
呼吸しかできない(4)
音読療法士で現代朗読家の野々宮です。 承前。 家族が末期がん宣告を受けたとき、自分のなかでいろいろなことが一気に起こりました。 とくに最初の一ヶ月ぐらいはずっと泣いていたのではなかったか。本人の前ではふつうに(そうしよう…
呼吸しかできない(3)
音読療法士で現代朗読家の野々宮です。 承前。 ある日、知人から突然の電話。 切羽詰まったパニック状態からのヘルプコールでした。 今すぐ電話でできることって……そばにいた水城ファウンダーがすかさず「お経朗読(音読エチュード…
呼吸しかできない(2)
音読療法士で現代朗読家の野々宮です。 承前。 そんなわけでシンプルに3種類だけの呼吸法に絞り込んでもらい、覚えることはできたのですが、習慣化するまでがまた長い道のりでした……。まあこれは何をやるにしてもぶつかる壁で、他の…
呼吸しかできない(1)
音読療法士で現代朗読家の野々宮です。 音読療法が誕生して8年、ずっと呼吸法をやってきた……と言えるといいんですが、最初のうちはみんなと集まったときしかやりませんでした。 音読療法協会の呼吸法はとってもシンプル。(最初はう…